



映画の公開を記念して、撮影を担当した芦澤明子氏によるトークショー付き上映を実施致します。
デジタルカメラが主流である今の時代に、あえてアナログな16mmフィルムで撮影をした本作の制作背景や、インドネシアロケの思い出、エドウィン監督との裏話を語って頂きます。
トークショー後半では、観客からのご質問にお答えするQ&Aの時間も設ける予定です。
8/20(土) 13:00~ ※本編上映後トークショー
(本編115分、トークショー30分)
場所:シアター・イメージフォーラム スクリーン2
(〒150-0002渋谷区渋谷2-10-2)
※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承下さい。
【販売料金】1,800円(税込)均一
・オンライン予約 8/17(水)午前0時より販売開始
・劇場窓口 8/17(水)午前10時より販売開始
※オンラインチケットのご購入はこちら(イメージフォーラムHP)をご参照下さい。
※ご来場の際は、マスクの着用・咳エチケットをはじめとする各劇場の新型コロナウイルス感染症予防対策へのご協力をお願いいたします。ご協力いただけない場合には、ご鑑賞をお断りさせていただく場合がございます。
※イベントの予定は、急遽変更になる場合がございます。予めご了承下さい。
※全席指定となります。チケットをお持ちでない方はご覧になれません。
東京生まれ。学生時代、8ミリ映画作りが高じて映画制作の世界に入る。
中堀正夫氏、川崎徹監督に多くを学ぶ。ピンク映画、PR映画、TVCFなどの助手を経て31歳でカメラマンとして独立。1994年、平山秀幸監督『よい子と遊ぼう』から映画にシフト。以後、黒沢清監督の『ロフト』(05)、『叫び』(06)、『トウキョウソナタ』(08)、『岸辺の旅』(15)、『旅のおわり世界のはじまり』(19)、沖田修一監督『南極料理人』(09)、『滝を見に行く』(14)、『子供はわかってあげない』(20)、原田眞人監督『わが母の記』(11)、矢口史靖監督『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』(14)、深田晃司監督『さようなら』(15)、『海を駆ける』(18)、吉田大八監督『羊の木』(18)、大友啓史監督『影裏』(20)など数々の撮影を担当し、毎日映画コンクール、芸術選奨文部科学大臣賞など多数受賞。
インドネシアから血気盛んな快作が誕生!
主人公は負け知らずの若きケンカ野郎アジョと、伝統武術シラットの達人でボディガードのイトゥン。2人は激闘の末に惹かれ合うが、過去のトラウマによりアジョは勃起不全に悩んでいる。好きになる程すれ違う男女のラブストーリーを軸に、後半はアジョのトラウマとなった“ある秘密”により、怒涛の復讐劇へと加速する!
監督は、国内外で多くの受賞歴を誇るインドネシア映画の俊英エドウィン。往年の香港カンフー映画、タランティーノ、Jホラーへのオマージュをうかがわせる仕掛け、男女の前に突如現れる全てが謎に包まれた女ジェリタの存在は、観客の好奇心を駆り立て、バイオレンス、コメディ、エロスのエッセンスを散りばめた世界は、予測不能のスリルにみなぎっている。
撮影は、日本の名手・芦澤明子が務め、16mmフィルムで撮影された映像は、鮮烈な色彩、豊かな陰影、ざらついた質感が、本作の不器用でアザだらけの恋、暴力の禍々しさを際立たせた。
かつてない嵐のような愛と復讐が、いま始まる!!
1989年インドネシア。ケンカとバイクレースに明け暮れる青年アジョ・カウィルは、クールで美しく、男顔負けの強さを持つ女ボディガードのイトゥンとの決闘に身を投じ、情熱的な恋に落ちる。実はアジョは勃起不全のコンプレックスを抱えていたが、イトゥンの一途な愛に救われ、2人は結婚。しかしアジョから勃起不全の原因となった秘密を打ち明けられたイトゥンは、愛する夫のために復讐を企てるが、そのせいで取り返しのつかない悲劇的な事態を招いてしまう。
暴力と憎しみの連鎖にのみ込まれた彼らの前に、ジェリタという正体不明の女が現れる……。
Instagram:marthinolio 6万フォロワー
インドネシアの港湾都市、スラバヤ出身。1989年2月26日生まれ。2004年にモデルとして、エンターテイメント界でのキャリアをスタート。その後直ぐに複数のテレビドラマや映画に出演する。
主な出演作に『The Guys (原題)』(17)、『Eiffel... I'm in Love 2(原題)』(18)、インドネシアの第3代君主スルタン・アグンを描いた歴史映画『Sultan Agung as Raden Mas Rangsang』 『Sultan Agung Muda』共に原題 (18)等がある。スルタン・アグンの歴史映画では、2018年のインドネシア映画祭で助演男優賞を受賞した。また、HBOアジア製作のTVドラマシリーズ「Grisse(原題)」(18)に出演した事で、注目を浴びた。俳優に加え、歌手活動もしており、大人気青春ラブストーリーの続編『ビューティフル・デイズ2』(16)のサウンドトラック収録曲「Ratusan Purnama」に歌手として参加。同サウンドトラックは、2016年のインドネシア映画祭でベストサウンドトラック賞を受賞した。
インドネシアのジャカルタ出身。1987年4月11日生まれ。
90年代後半にモデルとして活動を始め、その間数多くのミュージックビデオに出演。その後、インドネシアで250万人以上の動員を記録し、若者たちの間で支持された映画『ビューティフル・デイズ』(02)のAlya役で映画デビューを果たす。同作でその年のインドネシア映画祭にて助演女優賞にノミネートされた。エドウィン監督作品には、本作『復讐は私にまかせて』の他、2作品の長編と、3作品の短編に出演しており、彼のミューズ的存在として知られる。(長編:『空を飛びたい盲目のブタ』(08)、『動物園からのポストカード』(12)、短編「Kara, the Daughter of a Tree(原題)」(05)、「Trip To The Wound(原題)」「Hulahoop Soundings(原題)」(共に08))。また、2008年には、『愛を語るときに、語らないこと』(13)で知られるインドネシアの女性監督モーリー・スリヤの長編デビュー作にして、少女の生活と生理に寄り添ったユニークなファンタジー『フィクション』(08)で主演を務めた。
1982年10月16日生まれ。モデルとして、キャリアをスタートさせる。イギリスに本社を置く男性誌FHM(For Him Magazine)にて活躍した後、TVドラマ「Gerhana(原題)」(99)で女優デビュー。その後も多数のTVドラマへ出演し、2004年に『Buruan Cium Gue (英題:Hurry Kiss Me)』で映画初出演。同作は若者の恋愛をセンセーショナルに描いたもので、インドネシア国内では若者世代に悪影響を与えかねないと物議を醸した作品として知られている。2006年に出演したホラー映画『Kuntilanak (英題:the Chanting)』により、広く名前を知られるようになる。他出演作に『Something in the Way』(13)、『鮮血のレイトショー』(16)。
1987年5月5日生まれ、インドネシア西ジャワ州の都市ボゴール出身。高校生の時から俳優として活動を始めるが、同時にモデルの仕事が演技にも活きると考え、モデルとしても活動。2004年には、インドネシアのバラエティ雑誌Anekaでベストモデル賞を受賞する。2007年に『Film Horor(原題)で』映画デビューを果たす。『3 Hati Dua Dunia, Satu Cinta(原題)』(10)で、その年のインドネシア映画祭にて主演男優賞を受賞した事をきっかけに、コメディ、ロマンス、ドラマや伝記など様々なジャンルの映画に出演、出演作には日本で公開されている作品も多くある。主な出演作に『鏡は嘘をつかない』(11)、『ゴールデン・アームズ 導かれし者』『ドラゴン・ガール』(共に14)、『アブラカダブラ 魔法の箱』(19)。日本映画との関わりとして、辻仁成原作・監督、岡田惠和脚本の映画『真夜中の子供』(現在は製作がコロナ禍により止まっている)から出演交渉があったとされている。
1978年、インドネシア・スラバヤ生まれ。短編『Kara, the Daughter of a Tree』(05)が第58回カンヌ国際映画祭《監督週間部門》でプレミア上映。初長編作品『空を飛びたい盲目のブタ』(08)は第38回ロッテルダム国際映画祭で国際批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を受賞。長編2作目の『動物園からのポストカード』(12)は、第62回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に入選した。両作品には、本作のヒロインを演じたラディア・シェリルが主演している。続いて監督した『ひとりじめ』(17)はインドネシアにて興行的にもヒットを記録。2018年には、アジアの気鋭監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作するプロジェクト「アジア三面鏡」にて、短編『第三の変数』を監督。撮影監督は芦澤明子氏。
【受賞歴】
・『空を飛びたい盲目のブタ』(08)第39回ロッテルダム国際映画祭FIPRESCI賞受賞
・『動物園からのポストカード』(12)アジア・フィルム・アワード「エドワード・ヤン記念」アジア新人監督大賞、台北金馬奨NETPAC賞受賞
・『ひとりじめ』(17)インドネシア映画祭最優秀監督賞
【審査員歴】
・第72回ベルリン映画祭ベルリン・ショート部門
・第17回釜山国際短編映画祭ソニー・アワード
・第43回ロッテルダム国際映画祭タイガー・アワード
東京生まれ。学生時代、8ミリ映画作りが高じて映画制作の世界に入る。中堀正夫氏、川崎徹監督に多くを学ぶ。ピンク映画、PR映画、TVCFなどの助手を経て31歳でカメラマンとして独立。1994年、平山秀幸監督『よい子と遊ぼう』から映画にシフト。以後、黒沢清監督の『ロフト』(05)、『叫び』(06)、『トウキョウソナタ』(08)、『岸辺の旅』(15)、『旅のおわり世界のはじまり』(19)、沖田修一監督『南極料理人』(09)、『滝を見に行く』(14)、『子供はわかってあげない』(20)、原田眞人監督『わが母の記』(11)、矢口史靖監督『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』(14)、深田晃司監督『さようなら』(15)、『海を駆ける』(18)、吉田大八監督『羊の木』(18)、大友啓史監督『影裏』(20)など数々の撮影を担当し、毎日映画コンクール、芸術選奨文部科学大臣賞など多数受賞。
「恋(ないしは愛)が芽生える瞬間」がいかに描かれるかは恋愛映画お約束の醍醐味だけど、『復讐は私にまかせて』ほど痛快な愛のはじまりはそうお目にかかれない。
いや、そもそもからしてインドネシア映画の雄 エドウィン監督の新作が日本で封切られる、それだけでもう痛快な事件なのだ。
『海を駆ける』『LOVE LIFE』
こんな映画が観たかった!
芦澤明子さんがカメラで包み込んだ、エドウィン監督による、血湧き肉躍るインドネシアの全部盛りアクション恋愛エンターテイメント!
ひと口食べたら癖になる、スパイシーな怪作!
なぜ、彼らは戦わずにはいられないのか。
なぜ、純愛はこんなにも痛みを伴うのか。
シンプルにして究極の選択を繰り返す登場人物から目が離せない。文字通り「最強」のラブストーリー、圧巻でした。
恋に落ちるほど情熱的な殴り合い。それだけで素敵。熱量も、スリルも、欲望も、シュールな笑いも、ノスタルジックなフィルムの柔らかさに包まれ、渦を巻いている。
映画館を出た時、この美しくヘンテコな世界観の静かな余韻に、思い出し笑いが止まらなかった。